
インフルエンザワクチン、新型コロナワクチン接種については、シーズン毎に接種方法を変更する場合がありますのでそれぞれの詳細項目をご参照ください。
お子さんの予防接種の際は母子手帳のご持参をお願いします。
インフルエンザ予防接種
令和6年度のインフルエンザ予防接種は終了しました。
新型コロナ予防接種
令和6年秋開始接種は終了しました。
高齢者の定期予防接種
高齢者用肺炎球菌予防接種
【肺炎球菌とは】
肺炎は年齢が上がるごとにかかりやすくなり、重症化のリスクも高まるため、65歳を過ぎたら肺炎予防が必要です。肺炎による死亡者の97.8%は65歳以上との報告もあります。
「肺炎球菌ワクチン」は、高齢者の肺炎の原因となる病原体のなかで、最も頻度の高い肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな感染症を予防する効果と重症化を防ぐ効果があります。肺炎球菌には90種類以上の型があるので、今回の肺炎球菌ワクチンで全てを予防できるわけではありませんが、肺炎球菌が原因になって生じる肺炎の約8割を予防できると言われています。
ワクチン種類 | ニューモバックス |
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対象年齢 |
※今年度は満65歳(65歳誕生日から66歳誕生日前日まで)の方が対象になります。 ※過去に一度でも肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)を接種したことのある方は対象となりません。 |
自己負担額(有料の方) | 2,000円 |
持ち物 | 予診票・接種費用(有料の方)、身体障害者手帳(60歳以上65歳未満の方) ※予診票を持たずに接種した場合は、接種費用が全額自己負担になります。 |
接種についての詳細は豊橋市HPをご参照ください
帯状疱疹定期予防接種
【帯状疱疹とは】
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
帯状疱疹の合併症として、皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」が知られており、後遺症として長期間痛みが残ってしまうことがあります。
帯状疱疹の予防には、規則正しい生活習慣や適度な運動が大切です。また50歳以上の人は、帯状疱疹の予防接種を受けることも有効な方法です。予防接種は発症を完全に防ぐものではありませんが、発症の確率や合併症のPHNを起こす確率を下げることができます。
期間 | 令和7年7月1日~令和8年3月31日 |
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対象者 |
|
持ち物 | 予診票・接種費用(有料の方)、身体障害者手帳(60歳以上65歳未満の方) ※予診票を持たずに接種した場合は、接種費用が全額自己負担になります。 |
帯状疱疹ワクチンの特徴について
ビケン
(生ワクチン) (※1) |
シング リックス
(不活化ワクチン) |
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自己 負担額 (※2) |
3,500円 | 9,000円/1回 計18,000円 |
接種 回数 |
1回 | 2回(※3) (通常、2回目の接種は2か月以上6か月までの間隔を置いて接種) |
接種 方法 |
皮下注射 | 筋肉注射 |
発症 予防 50代 60代 70代 80代 |
50% 69.8% 64% 41% 18% |
97% 96.6% 97.4% 90.0% 89.1% |
帯状 疱疹後 神経痛 抑制 効果 |
66.5%減少 | 88.8%減少 |
持続 期間 |
5年程度 | 12年以上(延長試験中) |
接種 不適 当者 |
免疫抑制状態の方 ステロイド/免疫抑制剤/抗リウマチ薬/抗がん剤治療など |
左記の不適当者も接種可能 |
副反応 | 接種部位の痛み、腫瘍、発赤など 接種部位反応:50.5% 全身反応:3.9% 症状は3日~1週間以内 |
接種部位の痛み、腫瘍、発赤、筋肉痛、倦怠感、頭痛、発熱など 接種部位反応:74.1% 全身反応:43.8% 症状は3日~1週間以内 |
特徴 |
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※1. 上表「ビケン」(生ワクチン)の効果などのデータはZOSTAVAXⓇ(米国)のデータを引用。ビケンはZOSTAVAXⓇは本質的に同じ薬剤と認められています。
過去に任意接種費用助成を利用した方は定期接種の対象外になるため予診票は送付されない見込みです。
※2. 生活保護世帯の方・令和7年度の市県民税非課税世帯の方は無料です。
※3. シングリックスは2回接種が必要です。2回目の接種が期間外になった場合は全額自己負担となります。
高齢者インフルエンザ予防接種
令和6年度のインフルエンザ予防接種は終了しました。
高齢者新型コロナ予防接種
令和6年秋開始接種は終了しました。
こどもの定期予防接種
3歳以上のこどもの予防接種を行います。
ワクチン準備が必要ですので、希望される場合はお電話でお問い合わせください。
接種される際は、母子手帳を忘れずにご持参ください。
- MR(麻しん・風しん)2期
- 日本脳炎1期(3歳以上)・2期
- DT(ジフテリア・破傷風)2期
- HPV(子宮頸がん)(ガーダシル、シルガード9)
成人の任意予防接種
インフルエンザ予防接種
令和6年度のインフルエンザ予防接種は終了しました。
肺炎球菌ワクチン
ニューモバックス、プレベナー20の2種類があります。
定期接種以外の年齢の方、ニューモバックス接種後5年以上経過している方が対象になります。
以下の表のような特徴がありますので接種希望の方は医師までご相談ください。
ニュー モバックス
(PPSV23) |
プレベナー 20
(PCV20) |
|
種類 | 不活化ワクチン | 不活化ワクチン |
接種 方法 |
皮下注射、筋肉注射 | 筋肉注射 |
カバー する 血清型 |
23種類 | 20種類 |
効果の持続性 | 5年 |
終生 |
追加 接種の 必要性 |
5年毎 | 不要 |
接種 費用 |
8,000円 | 12,000円 |
特徴 |
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副反応 | 接種部位の症状(痛み、赤み、腫れなど)、筋肉痛、頭痛、疲労などで2製剤ともほぼ同じ |
帯状疱疹ワクチン
50歳以上の方が対象になります。
2種類のワクチンがあり、効果及び接種方法や費用が異なりますので説明を聞いていただいた上で接種計画を立てることをおすすめします。
ワクチンの詳細は、帯状疱疹ワクチンの特徴について、をご参照ください。
ビケン | シング リックス |
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接種 費用 |
8,000円 | 1回22,000円 2回44,000円 ※シングリックスは2回接種が必要です |
費用 助成 制度 |
4,000円 の補助 |
1回につき10,000円の補助のため、 |
※令和7年度帯状疱疹予防接種、任意接種費用の一部助成について
接種期間:令和7年4月1日~令和8年3月31日
※豊橋市に住民票がある50歳以上の方は、ワクチン接種の助成(ビケンは4,000円、シングリックスは1回につき10,000円)を受けることができます。
※任意接種費用助成制度の令和8年度以降の継続有無は未定です。
詳細は豊橋市HPをご参照ください。
RSウイルスワクチン
【RSウイルス感染症とは】
RSウイルスが引き起こす呼吸器感染症で、2歳までにほぼ100%が感染し、生涯にわたって何度も感染と発症を繰り返します。多くの人は鼻水、咳、発熱などの風邪症状でそのまま数日間で回復するといわれていますが、一部の人は喘鳴、呼吸困難などの下気道の症状が出現し、細気管支炎や肺炎へと進展することもあります。特に60歳以上の心臓・肺の病気や糖尿病など基礎疾患がある方や免疫低下している方は重症化及び死亡リスクがあります。診断が難しく有効な治療薬がないため、予防することが大切です。
RSウイルスワクチンは、RSウイルス感染症の発症、重症化、入院を約70~80%予防することができます。
※75歳以上の心疾患(慢性心不全、狭心症・心筋梗塞など)や呼吸器疾患(肺気腫・喘息、間質性肺炎、肺炎既往など)の方には特に接種をお勧めします。接種を考えたい方は副院長までご相談ください。
アレックスビー
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
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接種方法 | 1回/筋肉注射 |
有効率 | 1年 82.6%(基礎疾患がある60歳以上で94.6%) 2年 67.6% 3年 62.9% |
副反応 | 接種部位:痛み(10%以上)、赤み・腫れ(1~10%未満) 全身症状:頭痛・疲労・発熱(1~10%未満) |
接種費用 | 27,500円 |
- B型肝炎ワクチン
- おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン
- MR(麻しん・風しん)ワクチン
- 水痘ワクチン
※学生さんの入学時や実習前及び就業前のワクチン接種や抗体検査も対応しています。学校や施設によってワクチン接種の基準が異なる場合がありますのでワクチン接種基準などの書類及び母子手帳をご持参ください。
※風しん抗体検査・予防接種の助成について、詳細は豊橋市HPをご参照ください。
新型コロナ予防接種
令和6年秋開始接種は終了しました。
こどもの任意予防接種
- おたふくかぜワクチン接種
- HPV(ヒトパピローマウイルス)
〈男性:ガーダシルのみ〉 - 定期接種外の予防接種
接種可能かどうかの確認とワクチン準備が必要ですので希望される場合はお電話でお問い合わせください。
接種される際は、母子手帳を忘れずにご持参ください。
※令和6年度から豊橋市在住の男性へのHPVワクチン予防接種助成が開始となりました。
詳細は豊橋市ホームページをご確認ください。
※インフルエンザはお問い合わせ不要です。インフルエンザ接種のお知らせをご参照ください。
令和6年度のインフルエンザ予防接種は終了しました。
ワクチンで防げる病気:VPD
Vaccine+Preventable+Diseases
乳幼児期は病気に対する抵抗力が十分に発達していないため、さまざまな感染症にかかりやすい状態です。
実際にこうしたものに感染して乳幼児は免疫をつけていきますが、中には、はしかやポリオのように非常に重い症状や後遺症を引き起こすものもあります。感染症になって手遅れになる前に、かからないよう予防する必要があり、予防接種は感染症から子どもたちの健康と命を守る方法として、最も安全でかつ確実な手段であるといわれています。
しかし、日本では他の先進国に比べて多くの子どもたちがVPDにかかって、健康被害をうけたり命を落としたりしています。この原因には、ワクチン接種率が低いことが挙げられています。社会的な問題として予防接種の必要性と安全性がきちんと伝わっておらず、効果や安全性などのワクチンに対する誤解が多いこと、政治的な問題として他の国では接種できても日本では使用できないものや、ワクチンによっては接種にお金がかかるといった問題も関係しています。
ワクチン接種はこどもだけではなく、大人に対しても有用な方法です。
ワクチン接種には、個人の価値観の違いや真偽のはっきりしない報道・SNS情報など接種に対して様々な情報が入り混じっているため、接種を迷われてしまう方がいらっしゃると思います。しかし、接種によって防げる病気や重症化が防げるワクチンがあるのも実際です。当院では、健康な生活の維持のためには、病気の治療よりも予防が重要であるとの思いからワクチン接種について積極的に取り組んでいきたいと考えています。
接種についてお悩みの方は診察時に医師にご相談ください。